パレスチナで感じたこと
派遣前訓練終了から6日目
ホンジュラス派遣まであと?日
今日は一歩も外に出ず、引きこもってました。
朝と昼はコーヒーを飲みながらThe O.C.の続きを観て、夜は本を一冊読みました。
図書館で借りてきた池上さんの
「世界から格差がなくならない本当の理由」
池上さんの本は分かりやすくて読みやすいので好きです。たぶん、難しい言葉がないからだと思います。
池上さんは、いつまでも若い人が私の本を読んでいるようではダメだ、とよくおっしゃっていますが、その通りだと思います。
この本も、格差がなくならない理由の「答え」が書かれているようなタイトルですが、これといった結論はありませんでした。
結局は、色んな原因があるから一概には言えないと言う事だと思いますが。
生まれた環境で人生が決まってしまう社会。
数年前にイスラエルからパレスチナへ行った時、初めて国境に聳え立つ高い壁を目の当たりにしました。
パレスチナ人はイスラエルの支配下で外に出る事が許されないという事実を知り、自分が今まで世界で起きている事に関心を持っていなかったかを思い知りました。
同時に日本メディアに対して不信感を抱くようになったのもこの時からです。
それまではパスポート見せるだけで、色んな国に行ける日本人って素晴らしい、日本人でよかった、という浅はかな考えを持っていました。
しかし、彼らの生活を見て、話をして、一体この人たちが何をしたっていうのだろうか、同じ人間なのになぜ私は自由に色んな国に行けて、彼らはパレスチナから出れないのだろうか、私たちは何が違うのだろうか、と考えるようになり、日本人だからどこでも行ける事を誇りに思っていた自分が馬鹿らしくなりました。
この本を読んで、すごく勉強になったかどうかはさておき、パレスチナで感じたことを思い出しました。
私に出来ることって何だろう。
今日はこの辺で。
Hasta mañana